環境省によると、サクラに寄生して枯死させる特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害が広がっており、これまでに関東から関西にかけての13都府県で確認されている。この外来カミキリは、在来種より繁殖力が高く天敵もいないため、周辺地域へのさらなる拡散が懸念される。
クビアカツヤカミキリは体長3cm前後で、光沢のある黒色の体と赤い胸部が特徴。樹木の内部を食い荒らして衰弱させたり枯死させる。中国や朝鮮半島に生息しており、国内では約10年前に初めて確認。輸入木材や梱包材に紛れて国内に侵入したとみられる。2018年に環境省より特定外来生物に指定されている。
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国内の22年度温室効果ガス排出量2.5%減で過去最少
環境省によると、2022年度に国内で排出された二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの量は前年度比2.5%減り、およそ11億3,500トンだった。これは温室効果ガス排出量の算定を始めた1990年度以降、最も少ない量だ。
部門別のCO2の排出量は、産業部門で鉄鋼業の生産が減少したことなどから前年度比およそ1,970万トン減少し、家庭では暖冬で暖房の需要が減少し同およそ220万トン減少した。ただ、自動車など運輸部門では新型コロナウイルス禍の影響が落ち着き、人の移動が増加したことなどから、同およそ720万トン増加した。
政府は国内の温室効果ガスの排出量を、2030年度に2013年度比46%削減する目標を掲げており、2022年度時点で22.9%の削減となっている。
1人暮らし 2050年に44% 未婚の高齢者急増, 男性は6割
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた将来推計によると、2050年に全5,261万世帯の44.3%にあたる2,330万世帯が1人暮らしとなり、うち65歳以上の高齢者が半数近くを占める見通しだ。
2050年の世帯総数は2020年から310万減る一方で、1人暮らし世帯は215万増える。65歳以上の1人暮らしは2020年の738万世帯から2050年には1,084万世帯へ増加。その結果、1人暮らし世帯全体に占める割合は34.9%から46.5%に拡大、上昇する。
こうした背景の一つに結婚しない人の増加があるとみられる。2050年には1人暮らしの高齢者のうち未婚の割合は男性で59.7%とほぼ6割に上り、30年間で26ポイント増加する。女性も30.2%と同様に30年間で18ポイント余り増えると推計している。