国立極地研究所と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月18日、北極海やその周辺で今年の冬季に観測された海氷の最大面積が、観測を開始した1979年以降で最小となる1,379k㎡にとどまったと発表した。北極の海氷はとくに近年、地球温暖化の影響で減少傾向が続いている。
北極では年間を通じて最小となる夏季の海表面積も減少傾向にあり、2024年9月には過去5番目に小さい407万k㎡を記録している。
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円 一時140円台に上昇 年初来高値更新 金融市場に不透明感
万博1週間 来場者60万人突破 混雑, 通信障害, 暑さ対策に課題
大阪・関西万博は4月20日で13日の開幕から1週間となった。万博協会は19日の約10万4,000人を加え、7日目までの総入場者は60万人を超えたと発表した。そして、この間、課題も浮き彫りになってきた。
協会は”並ばない万博”を掲げ、インターネットによる入場券販売や事前予約制を導入した。しかし14万1,000人が訪れた開幕日は東ゲート付近で通信障害が発生し、スマートフォンで電子チケット(QRコード)を表示できないトラブルが起きた。このためWiFi(ワイファイ)を急遽、設置し、移動基地局も配備した。
今後、日陰が少ない会場で、暑くなる季節を控え日傘やミスト、給水用マイボトルなど熱中症対策も大切になる。会期中は1日最大22万7,000人の来場が予想されるだけに、会期序盤のこれまでに浮き彫りになった課題への対策、改善・解消は、円滑な運営のカギを握る。
貿易赤字4年連続 24年度は前年比15%減の5.2兆円
財務省が4月17日発表した2024年度の貿易統計(速報)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5兆2,217億円の赤字だった。貿易赤字は4年連続で、赤字幅は前年度の6兆1,430億円から15%縮小した。
輸出額は前年度比5.9%増の108兆9,346億円。2年連続で100兆円を超え、比較可能な1979年以降で最高となった。為替相場が前年度比で6%超の円安となったことなどが影響した。輸入額は同4.7%増の114兆1,563億円と2年ぶりに増加に転じた。中国製パソコンなど電算機類が36.1%増、スマートフォンなど通信機が17.1%増となった。なお、3月単月の貿易収支は5,441億円の黒字で、黒字幅は前年同月比で55.5%増えた。