「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

両陛下 阪神・淡路大震災30年追悼式典「知見 次の世代へ」

天皇、皇后両陛下は1月17日、神戸市で開かれた阪神・淡路大震災30年の追悼式典に出席された。天皇陛下は式典で、犠牲者に哀悼の意を表するとともに、震災の教訓を基にして「得られた知見が国の内外に広がり、次の世代へと引き継がれていくことを期待します」と述べられた。

震災30年 神戸市モニュメントに新たに2人の名前 5,070人に

阪神・淡路大震災から1月17日で30年になるのを前に、震災の犠牲者などの名前が記されている神戸市中央区・東遊園地の「異例と復興のモニュメント」に16日、新たに遺族から要望のあった2人の名前が加えられた。
兵庫県尼崎市で被災、自宅が倒壊し亡くなった松久保愛香さん(当時20歳)と、兵庫県芦屋市在住の清水豊子さん(当時45歳)の名前だ、愛香さんは放射線技師を目指し短大に通い、熱心に勉強していたという。豊子さんは、同居していた高齢の母親を避難させた後、被災した自宅の片付けなどに追われ、体調を崩し、震災からおよそ1カ月後に亡くなった。
モニュメントを管理するNPOによると、今回新たに2人が加わり、モニュメントに刻まれた名前は5,070人になった。

旧優生保護法 被害者への補償法1/17施行 請求受け付け開始

旧優生保護法のもとで不妊手術や人工妊娠中絶を強制された被害者への補償を行う法律が1月17日施行され、全国の都道府県の窓口で補償金を受け取るための請求の受け付けが始まった。
2024年10月に成立した新たな法律では、不妊手術を強制された被害者本人に1,500万円、配偶者に500万円の補償金を支給するほか、人工妊娠中絶を強制された本人に200万円を一時金として支給する。などとしている。
こども家庭庁によると、不妊手術を受けた被害者本人またはその遺族がおよそ2万5,000人、配偶者またはその遺族がおよそ7,600人、中絶手術を受けた人がおよそ1万5,000人などと推計され、支給額は合わせておよそ4,710億円と見込んでいる。

24年近畿企業の倒産2,542社 飲食中心に11年ぶり高水準

帝国データバンクのまとめによると、2024年に2府4県の近畿で倒産した企業は、1,000万円以上の負債を抱え破産や民事再生法など法的な手続きを取った企業を含めて前年比20.7%増の2,542社に上り、2013年以来、11年ぶりの高い水準となった。原材料高騰に加え、エネルギー価格や人件費の上昇による大幅な採算の悪化、人手不足などが主要因。
業種別でみると、飲食店を含むサービス業が932社と最も多く、居酒屋、バー、スナックの倒産が目立っている。負債額が最も大きかったのは船井電機の469億円だった。

「下請け」を「中小委託事業者」に変更へ 発注元と対等に

政府は法律上の「下請け」という用語が上下関係を示すものだとして、次期通常国会に提出する法律の改正案で、「下請事業者」を「中小委託事業者」に、発注側の「親事業者」は「委託事業者」にそれぞれ改める方向で最終調整している。中小企業が発注元の取引先と対等な関係を築き、原材料費や人件費が上がった分を適切に価格転嫁できるような環境づくりを進めるためで、政府関係者は「中小事業者を”下”に見る意識を一掃したい」としている。

森井翔太郎 アスレチックスとマイナー契約 高校生 異例の挑戦

米大リーグのアスレチックスは1月15日、投打の”二刀流”高校生、東京・桐朋高の森井翔太郎(18)とマイナー契約を結んだと発表した。森井は進学校・桐朋高で、投手として最速153キロをマークし、打者では高校通算45本塁打を放っている。少年時代からメジャーリーガーを夢見ており、二刀流でメジャー昇格を目指す。AP通信によると、契約金は151万500ドル(約2億3,600万円)。
ドラフト上位候補者の高校生が日本のプロ野球を経ず直接、米球界入りする例は少なく、異例の挑戦となる。

イチロー氏が野球殿堂入り, 中日・岩瀬, 阪神・掛布両氏も

野球殿堂博物館は1月16日、今年の殿堂入りのメンバーを発表した。競技者表彰では、プレーヤー表彰で日米通算4,367安打をマークしたイチローさん(51、本名:鈴木一朗)と、中日の抑え投手として通算407セーブの日本記録を樹立した岩瀬仁紀さん(50)、エキスパート表彰で1985年の阪神初の日本一に貢献した”ミスター・タイガース”掛布雅之さん(69)が選ばれた。このほか、特別表彰で長く審判員を務めた富沢宏哉さん(93)が選出された。

大阪・関西万博 参加国が前売り券販売 予約の複雑さ指摘

4月13日に開幕する大阪・関西万博に参加する各国の担当者を集めた開幕前最後の全体会議が兵庫県姫路市で1月15日始まったが、各国から一様に前売り入場券の売れ行きへの懸念や、購入や予約の複雑さを指摘、数多くの戸惑いの声が聞かれた。
開幕まで3カ月を切った現時点でも、前売りチケットの販売が想定の半分程度にとどまっており、国内でも購入や予約の複雑さに戸惑う声が続出している。今回、参加各国の担当者からも、購入に際し「現在のシステムは海外の人にはあまりにも複雑で、開幕前に解決されることを願っている」とか、「もっと簡単にできればチケットの販売も増えると思う」と、チケットの購入や予約方法の簡略化を求める声が相次いでいた。

ガザ地区でイスラエルとハマスが6週間停戦で合意

カタール政府は1月15日、ガザ地区で戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスが19日から6週間停戦し、ハマスが33人の人質を解放することで合意したと発表した。
ガザ地区では1年3カ月以上にわたる戦闘で死者が4万6,000人以上に上っており、今回の停戦合意が守られ、人道状況の改善につながる一歩となるのかが焦点となる。

第172回芥川賞に安堂, 鈴木両氏 直木賞に伊与原氏

第172回芥川賞と直木賞の選考会が1月15日、東京都内で開かれ、受賞作品が決まった。芥川賞には安堂ホセさんの『DTOPIA』、鈴木結生さんの『ゲーテはすべてを言った』の2作品、直木賞には伊与原新さんの『藍を継ぐ海』に決まった。安堂さんは3回目、鈴木さんは初めての候補での受賞。壱与原さんは2回目の候補での受賞となった。