東京都は、都内すべての一般家庭約約800万世帯を対象に、今年夏の水道基本料金を無償化する方針を固めた。無償化の期間は夏場の4カ月間程度を想定。関連経費約400億円を盛り込んだ補正予算案を6月開会予定の都議会定例会に提案する。物価高に苦しむ家計を助けることで、自宅でのエアコン使用を促し、熱中症予防につなげるのが狙い。
都水道局によると、月々の水道基本料金は給水管の口径で異なり、都内の一般家庭向けは主に860円、1,170円、1,460円の3種類。使用量が6㎥以上になると、量に応じて料金が上乗せされる。
無償化の背景には、光熱費を節約するためにエアコン使用を控えた結果、熱中症で死亡する事例が相次いでいることがある。東京消防庁や都によると、2024年6〜9月の熱中症による都内の救急搬送者数7,993人(速報値)と過去最多を記録。死者は340人で、うち半数以上は室内にエアコンがあるのに使っていなかった。
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経産省 バイオ燃料28年度導入 脱炭素へ最大10%混合
コメ再び値上がり54円高 備蓄米はいぜん十分出回らず
農林水産省は5月19日、5〜11日に全国のスーパーで販売されたコメ5kgあたりの平均価格が前週より54円(1.3%)高い4,268円だったと発表した。前週(4月28日〜5月44日)は18週ぶりに19円値下がりしたが、再び上昇に転じた。
農水省によると、銘柄米は引き続き価格が上昇する中、「相対的に安い備蓄米の流通量が十分でなかったため」としている。販売状況をみると、備蓄米を含むブレンド米などの販売数量の比率は前週より2ポイント減の31%だった一方、「コシヒカリ」や「あきたこまち」などの銘柄米は2ポイント増の69%だった。
備蓄米を巡っては、農水省がこれまでに3回の入札を行い、計31万トンを順次放出している。ただ、現状ではスーパーなどの店頭には十分出回っていない状況が続いている。
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アニメ映画「火垂るの墓」7/15から国内初ネット配信
スタジオジブリのアニメ映画『火垂(ほた)るの墓』(1988年、高畑勲監督)のネット配信が、7月15日から国内で初めて始まる。配信元のネットフリックスが5月15日発表した。ジブリ作品として国内初のネット配信となる。
ネットフリックスは2024年9月16日、日本以外の約190カ国・地域で配信し始めた。開始1週間で計150万ビューを記録し、非英語映画の世界ランキング7位となった。これを受け、日本でも配信を切望する声が挙がっていた。
火垂るの墓は、作家、野坂昭如(1930〜2015年)が太平洋戦争(1941〜1945年)における神戸空襲をモチーフに書いた同名小説が原作。敗戦前後を懸命に生きる戦争孤児の兄妹の姿を描いている。
大阪府・北海道 アイヌ文化や北方領土問題で連携へ
ミケランジェロの隠れた彫像「キリストの復活」公開
「中之島クロス」英機関と再生医療の実用化などで協定
コロナ特例貸付6割, 1,466億円が滞納 厚労省まとめ
厚生労働省のまとめによると、新型コロナウイルスの感染拡大期に困窮世帯を支えるため、1兆円超の国費が投じられた特例貸付制度で、2024年末までに返済期限を迎えた2,413億円のうち、6割にあたる1,466億円が滞納になっていることが分かった。厚労省は今年度から、督促や困窮者に対する支援の状況を把握したうえで強化を促す。
制度は、休業などで収入が減少した世帯が都道府県の社会福祉協議会(社協)を通じ、200万円まで無利子で借りられた。同制度でおよそ160万世帯が利用したとみられる。その結果、2020年3月〜2022年9月の貸付額は計1兆4,431億円に上った。
返済は2023年1月から順次始まり、2024年末までに期限を迎えた総額のうち、予定通り返済されたのは39%にあたる947億円。滞納額は61%にあたる1,466億円で、2023年末の660億円から倍増している。
厚労省は都道府県社協に対し、市区町村社協などが行う家庭訪問による督促の状況、就労や家計改善の支援といった取り組みを毎年度、報告するよう求める。貸付金の返済は2034年頃まで続く見込みで、生活改善が進めば滞納状況の改善につながると期待する。