政府は石川・能登半島地震を「激甚災害」に指定する調整に入った。被災自治体の負担緩和のため、復旧に必要な費用の国庫負担率を1〜2割程度引き上げる。与野党いずれも早期の激甚災害指定を要望しており、連休明け早々にも指定される見込み。
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能登半島地震の震源域は150km ケタ違いの断層のズレ
地震専門家らによると、石川県能登半島地震のエネルギーは近年群発していた地震を大幅に上回る規模だったことが分かった。この最大の要因は、ケタ違いに広い範囲での断層のズレによるもので、気象庁によると、今回ズレた断層は能登半島西端から新潟県・佐渡島近くの日本海まで、長さ150kmに及んでいる可能性がある。
今回のマグニチュード(M)7.6の地震は、エネルギー量としてはM7.3だった阪神・淡路大震災(1995年)や熊本地震の本震(2016年)よりも数倍大きい。北海道南西沖地震(1993年、M7.8)や日本海中部地震(1983年、M7.7)に匹敵する規模だった。京都大学の西村卓也教授は「日本海側で起こる地震としては最大級に近い」という。