国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は9月22日、新型コロナウイルスの流行下での最近のスポーツ再開状況を例に挙げ「ワクチンがなくても、大きなスポーツイベントを安全に運営できることを示した」と述べ、東京オリンピック・パラリンピックの開催に改めて自信を示した。
バッハ氏はスポーツの再開について「東京オリンピックを含むこれからの大会準備に自信を与えてくれる」と指摘。とくに競技大会の安全確保に向け、より迅速に結果の判明する検査方法に注目しているとしている。
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厚労省 定期的な介護施設への一斉検査の実施を正式に要請
厚生労働省はこのほど、新型コロナウイルスの流行を踏まえた「検査体制の拡充に向けた指針」を都道府県に通知、医療機関や介護施設の関係者への定期的な一斉検査の実施を正式に要請した。クラスターが発生しているなど地域の状況を勘案して必要な場合に、すべての入院患者、入所者、職員を対象として行うよう呼びかけている。
スペイン、仏、英などで新型コロナの感染者再拡大へ
スペイン、フランス、英国などで新型コロナウイルスの感染者が再拡大しつつある。9月に入り1日4,000~5,000人、そして約1万人に上る新規感染者が確認される日も出ている。こうした状況を受け、スペインが9月21日に首都マドリードで外出制限を再開した。また英国では政府の首席科学顧問や首席医学顧問が9月21日、首相官邸で声明を出し、7日ごとに新規感染者数が倍増する現状が続けば、10月半ばには1日の新規感染者が5万人に上る事態になると警告。22日に規制強化策を発表した。いずれも国内一律の規制強化策には慎重だが、地域を限定した規制再強化の施策は避けられない情勢となっている。
米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、9月21日までに新型コロナウイルスの世界の新規感染者数が13日連続で前日を上回った。日本時間9月23日午前4時時点の世界の累計感染者数は約3,142万人、死者96万6,000人となり、米国では9月22日現在、死者が20万人を超えた。
ADB インドの20年度GDP成長率マイナス9.0%へ下方修正
アジア開発銀行(ADB)はこのほど、アジア経済見通し2020年改訂版を発表、インドの2020年度GDP成長率を6月予測のマイナス4.0%からマイナス9.0%へ下方修正した。新型コロナウイルスの累計感染者数でインドが500万人を超え、米国に次ぐ世界第2位になり、経済活動と消費行動に大きな影響を与えていることがこの要因。
ただ、今後はビジネス活動の回復を見込み、2021年度成長率は前回予測の5.0%を上回る8.0%としている。
働き手の52%占め農林業を支える”生涯現役”高齢者
総務省の調査によると、2019年の65歳以上の就業者数は892万人となり、過去最高を更新したが、15歳以上の就業者総数(働き手)に占める割合で、農業・林業ではこれらの高齢者が52%を占め、全産業の中で最も高いことが分かった。
高齢就業者の割合は、総務省の労働力調査ベースで現在の分類となった2007年以降、農業・林業は40~50%台で推移し、全産業の中で最多を維持し続けている。52%という数値がいかに高いか?2019年は2位の不動産・物品賃貸業で26%であり、農業・林業の半分にすぎないことでよく分かる。高齢就業者の実数では卸売業・小売業が126万人で最多だが、農業・林業も108万で2位だ。
人口減少と高齢化が加速する日本で、農林業は他産業以上に”生涯現役”の高齢者が支えている構図は変わらない。
超高温・超短周期の海王星型惑星を発見 東大など研究チーム
東京大学大学院の教授らの参加する国際研究チームは9月22日、NASAが打ち上げたトランジット惑星探索衛星TESSと地上望遠鏡の連携した観測により、公転周期が19時間しかなく、惑星の温度が摂氏1,700度を超えると見込まれる超高温・超短周期の海王星型惑星LTT9779bを発見したと発表した。
LTT9779bの半径は地球の約4.7倍、質量は地球の約29倍で、海王星をやや大きくしたような系外惑星。LTT9779bの詳細、超高温の惑星がどのような大気を持つのか、またどのように生まれたのか、今後の研究が待たれる。
今回の国際研究チームには東京大学大学院総合文化研究科附属先進科学研究機構の成田憲保教授、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の田村元秀教授らが参加している。
今回の研究成果は2020年9月21日、国際科学雑誌『Nature Astronomy』の電子版に掲載される。
近畿地区の19年のテント輸入量24%増で過去最高に
大阪税関によると、近畿2府4県の2019年のテント輸入量は2,110トンと前年に比べ24%増となり、これまで最も多かった1995年を上回り、データを取り始めた1988年以降で最も多くなった。また、今年1月から7月末までの輸入量も前年同期を1.8%上回っており、引き続き増加基調にある。
テントの輸入量が増えているのは、キャンプを楽しむ様子をSNSや動画で紹介する動きが広がっていることや、1人で楽しむ「ソロキャンプ」を含め、新たにキャンプを始める人が増えていることがある。加えて、今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出を控え自宅でアウトドア気分を楽しむ家庭が増えていることもある。
ベトジェット航空 9/29から成田線など定期運航再開へ
ベトナムの格安航空会社(LCC)、ベトジェット航空は9月17日、29日から一部の国際便の運航を再開すると発表した。再開されるのはホーチミン市とハノイから、東京(成田)、ソウル、台北行きの定期便。成田国際空港へは火曜日、ソウル(仁川国際空港)へは水曜日、台北(桃園国際空港)へは木曜日、それぞれ1便ずつ運航される。ただ、ベトナム政府が新型コロナへの水際対策として、定期便の受け入れにはまだ極めて慎重で、復路の運航はない。
脱炭素社会へ電動バイクのバッテリーシェアリング推進協
関西電力、岩谷産業、日本マクドナルド、読売新聞大阪本社および京都市は9月18日、「脱炭素社会を目指した電動バイクのバッテリーシェアリング推進協議会」を設立したと発表した。
数あるモビリティの中でバイクの電動化に着目し、既存のビジネスシーンでバイクを使用している異業種の企業と地域社会を代表する自治体が集い、バイクの電動化とバッテリーのシェアリング(相互融通)に取り組む。複数の異業種の企業と自治体が連携し、バッテリーシェアリングに関する協議会を設立する取り組みは全国で初めて。
参画各社は、それぞれガス保安、デリバリー、新聞配送業務、行政サービスで使用するガソリンバイクを電動バイクに切り替え、まずは環境性、経済性、利便性の”見える化”を行う。
国宝「十二天屏風」など50点余を展示 東寺で名宝展
京都の東寺(京都市南区)の宝物館が開館して55年になるのを記念して、所蔵する貴重な文化財などを公開する名宝展が9月20日から始まった。宝物館の会場には、屏風や経典など50点余りが展示されている。11月25日まで。
国宝「十二天屏風」は鎌倉時代のもので、帝釈天など12の守護神が描かれている。平安時代の平面的な描き方とは異なり、線は強弱がつけられ、守護神の体に角度や動きなどの躍動感があるのが特徴。2019年1月に本坊の蔵から見つかった「鑑査状」には「美術上の模範になるべきものと認定する」との評価が書かれている。
鑑査状は、明治時代に当時の宮内省が発行した古典美術の評価を等級付けした証書。この作業の際、美術評論家の岡倉天心やフェノロサなどが調査員として派遣されたとの記録が残っている。