大和ハウス工業(本社:大阪市北区)、アルケリス(本社:横浜市)、サンコロナ小田(本社:大阪市)の3社は10月13日、住宅・建設現場での中腰・立ち作業の負担を軽減するアシストスーツ「アルケリスFX」を開発、10月13日より大和ハウス工業の全国9工場に順次37台を導入すると発表した。
3社は完全なロボット化が難しく、人手に頼らざるを得ない、建設現場での長時間の中腰姿勢や立ち作業を支援するアシストスーツの開発に取り組み、アルケリス社が販売する医療従事者の立ち作業を支援するアルケリスをベースに、サンコロナ小田の炭素繊維複合材料を採用し、大和ハウス工業の工場での実証実験を経て、今回開発した。
総務省「労働力調査」によると、建設業就業者数は1997年の685万人から、2019年には499万人まで減少。また、国土交通省によると、建設業就業者は55歳以上が3割超を占めている。
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凸版印刷とTIS 万博記念公園の次世代モビリティサービス実証に参画
凸版印刷(本社:東京都千代田区)とTIS(本社:東京都新宿区)は10月12日、万博記念公園(所在地:大阪府吹田市)で10月23日より実施される自動運転車両を活用した、次世代モビリティサービスに参画すると発表した。
この実証では、遠隔コミュニケーションサービス「TeleAttend(R)(テレアテンド)」を活用して、乗客にバーチャルキャラクターがリアルタイムで会話や動きを伴ったガイドを行う対話型の新たな移動体験型サービスを提供する。
凸版印刷オリジナルバーチャルキャラクター「小石川 彩(こいしかわ あや)」を、自動運転車両に搭載されるパナソニックが開発中の透明ディスプレイに登場させ、遠隔操作することで双方向で対話を楽しみながら「EXPO’70万博パビリオン跡地」の紹介を行う。
平等院鳳凰堂 創建時の扉に雲に乗った菩薩が飛び交う姿
京都府宇治市の世界遺産、平等院は、平安時代に造られた鳳凰堂の扉を調査した結果、雲に乗った菩薩が飛び交う姿が描かれていたことが分かったと発表した。平等院は一昨年から東京文化財研究所や奈良女子大学の研究者とともに、1,000年近く前の創建当時に造られた鳳凰堂の扉を、蛍光X線など特殊な光を使って装飾の調査を進めてきた。
その結果、高さおよそ4.6m、幅およそ1.6mの扉の表面から鉛や銅を使った顔料が検出され、扉全体を使って1つの絵が表現されていた。浮かび上がった輪郭などから、山や緑を背景に建物の上を雲に乗った菩薩などが飛び交う姿が描かれていたことが分かったという。
契約社員の退職金なし「不合理な待遇格差」に当たらず 最高裁
最高裁は10月13日、非正規労働者の待遇改善につながるかも知れない2つの訴訟で、いずれも元非正規労働者の申し立てを退ける判断を示した。元契約社員、アルバイトへのそれぞれ退職金「なし」、賞与「なし」は不合理と認めなかった。
一つは東京メトロ子会社のメトロコマースの元契約社員が退職金の支払いを求めた訴訟の上告審判決。最高裁第3小法廷は会社側が退職金を支給しなかったことが「不合理な待遇格差」には当たらないとの判断を示した。二審・東京高裁は、不支給を不合理な格差だと認定し、正社員の25%の水準の金額を支払うべきだとの判断を示し、今回最高裁の判断が注目されていた。
また、最高裁は同日、別の、4年間フルタイムで大阪医科大学の研究室で秘書のアルバイトをしていた50代の女性の訴訟でも、大学側のアルバイトへの賞与の不支給について「不合理ではない」との判断を示した。
2019年時点で2,165万人に上っている非正規労働者、およびその支援団体・関係者らは、政府が掲げる”働き方改革”のもと、一歩踏み出した新しい最高裁の判断を期待していただけに、失望の声が大きい。
中国・青島市で2カ月ぶりにコロナ感染者 950万市民にPCR検査
中国山東省青島市は10月12日、市内の病院関係者6人が新型コロナウイルスに感染して発症したことを確認したと発表した。市政府は全住民約950万人を対象にPCR検査を開始した。渡航者を除き、中国本土でコロナ感染者が確認されたのは約2カ月ぶり。
9月の工作機械受注額 前年比15.0%減 24カ月連続前年下回る
日本工作機械工業会のまとめによると、9月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比15.0%減の841億4,300万円で、24カ月連続で前年実績を下回った。このうち内需は34.3%減の302億7,300万円と22カ月連続で減少、外需は1.8%増の538億7,000万円とわずかながら、24カ月ぶりに増加した。
アリババとJR西日本が京都・嵐山観光をライブ配信でPR
アリババグループ傘下の旅行サイト「Fliggy」とJR西日本が協力しこのほど、京都・嵐山を舞台に京都観光をライブ配信でPRした。
ビジネス関係者に加え、今後観光目的の往来者の入国制限が緩和されることを視野に入れ、中国人の訪日を見込んで、ナビゲーターに中国のSNSで強い影響力を持つ”インフレエンサー”の男性を起用。「嵯峨野トロッコ列車」、「竹林の小径」、紅葉の名所、小倉山二尊院などを巡り、京都の魅力をアピールした。
日立建機 中国ミニショベル市場向けに土木専用機を発売開始
日立建機(本社:東京都台東区)は10月12日、中国現地法人、日立建機(上海)有限公司(本社:上海市浦東区)が、ミニショベル土木専用機ZX60C-5A(標準バケット容量0.21㎥、運転質量5.4t)を、中国市場向けに2020年10月より発売すると発表した。2020年度で400台の販売を見込む。
中国でミニ・油圧ショベルなどの開発・製造を担う日立建機ティエラとともに、開発を推進。主に掘削作業で使用し、コストパフォーマンスを求める個人チャーター業界のニーズに対応するため、ミニショベル土木専用機を開発。2020年2月から50台限定で販売し、テストマーケティングを行った。その結果、購入顧客から操作性、燃費性能に高い評価を得た。
昭和電工マテリアルズ タイの鉛蓄電池連結子会社2社を合併
昭和電工マテリアルズ(本社:東京都千代田区)は10月12日、タイで鉛蓄電池事業を手掛ける2つの連結子会社を合併したと発表した。Hitachi Chemical Storage Battery (Thailand)Public Company Limited(以下、HCBT)と、Hitachi Chemical Gateway Battery(Thailand)Company Limited(以下HCGB)を合併し、新会社Thai Energy Storage Technology Public Company Limited(以下、TES)を設立した。
合併の効力発行日は2020年10月1日。合併に伴い、HCBTとHCGBは解散する。
岸和田 コロナ禍で”だんじり”引き回し中止 神事のみ執行
大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」は10月11日、新型コロナウイルスの感染防止のため、大勢の見物人が集まる名物の”だんじり”引き回しが中止され、五穀豊穣を願う神事のみが執り行われた。市によると、岸和田だんじり祭が中止になるのは昭和20年以来75年ぶり。
豪快かつ勇壮にだんじりを引き回すことで知られる同祭は、江戸時代に始まったと伝えられ、300年以上続く伝統の祭り。