関西電力 静岡でエビの陸上養殖開始 年間80万㌧生産

関西電力(本社:大阪市北区)は7月4日、子会社「海幸ゆきのや合同会社」(所在地:静岡県磐田市)を通じて、2021年2月から建設を進めていた静岡県磐田市内のバナメイエビの陸上養殖プラントが竣工したと発表した。10月から出荷を始める計画で、年間数億円の売上高を見込む。新規事業を育成強化する。
同プラントは完全閉鎖循環式の陸上養殖方式を採用。使用した水の再利用を行うため海洋汚染を起こさず養殖することが可能。エビの数をAI(人工知能)で把握するシステムや掃除ロボットなど先端技術を導入し、国内最大級の年間80万トンを養殖生産する。敷地面積は1万6,000㎡。長さ40mの水槽6つでエビを育成する。
養殖されたバナメイエビは「幸(ゆき)えび」のブランドで食品加工会社や飲食店等への販売給食事業者や、養殖魚専用ECサイトを通じ一般消費者への販売を予定。