年金の過少支給は130万人以上に 所得税控除されず
日本年金機構によると、年金の2月支給分で所得税の控除がされずに支給額が本来より少なかった人が約130万人に上ることが分かった。
年金に所得税がかかる人で、気付かずに申告をしなかった人や、記入ミスをしたりするケースが続出したためだ。今回、同機構が対象者に送る申告書の様式や記入方法が大幅に変更されたことがその要因。
過少支給の実状は明らかにされていないが、年金額(2カ月分)が本来より3万円近く少なかった人もいた。同機構は少なかった分を、次回4月支給分に上乗せして支払う方針だ。ただ、申告書の提出が3月以降なら支払いは遅れ、申告書を出さないままだと今後も本来より少ない、過少支給状態が続くという。