東京都が18年度からベビーシッター利用補助制度
東京都が18年度から、待機児童対策としてベビーシッターの利用料を補助する制度を新設する。ベビーシッターの育成支援と合わせて約60億円を18年度予算案に計上する方針。
今回打ち出す新たな補助は、区市町村に申請したが、認可保育所に入所できていない児童が対象。入所決定までの間に、ベビーシッターに預けた場合、利用料のうち1時間当たり1000円まで補助する。補助は1日8000円、月20日が上限。ベビーシッター利用料は通常1時間1500~2500円が相場という。全国保育サービス協会認定のベビーシッターは都内で約1万人。都はベビーシッターを増やす育成事業も18年度予算案に計上する方針。
内閣府によると、ベビーシッターの継続利用に対する補助は都道府県では極めて異例という。東京都内の待機児童数は17年4月時点で、全国最多の8586人と高止まりしている。このため需要増に全面的に応えることは難しく、保育所開設支援などで施設を増やすだけでなく、施設に入れない人への支援が必要と判断した。