高齢ドライバーの「認知症の恐れ」判定 半年で3万人
警察庁のまとめによると、75歳以上の認知機能検査を強化した改正道路交通法が3月に施行されてから9月末までの半年間で、認知症の恐れがある「第1分類」と判定された人が3万170人(暫定値)に上ったことが分かった。
第1分類は医師による診断を受けることが義務付けられている。これまでに7673人が受診し、697人が免許取り消し、停止などの行政処分を受けた。警察庁は認知症の診断による免許取り消し、停止が年間1万5000人程度に上ると見込んでいた。人数が同庁の予想を下回っているのは免許取り消しなどの処分を受ける前に自主返納する高齢者が多いことがその要因。
75歳以上の自主返納は認知機能検査を受けていない人も含めて、2017年1~9月に18万4897人と、年間で最多だった16年の16万2341人をすでに超えている。