環境省 除染土2㎥を首相官邸に搬入 再生利用の一環

環境省は7月19日、東京電力福島第一原発事故後に福島県内を除染して出た土(除染土)約2㎥を首相官邸に搬入した。庭に埋め通常の土で覆ったうえで、園芸用の草を植える。公共事業などに除染土を使う再生利用の一環。福島県外での利用は今回が初めて。官邸で使うことで国民の理解を広げ、除染土の再生利用を本格化させるのが狙い。
福島第一原発周辺に広がる中間貯蔵施設では約1,410万㎥の除染土を保管。政府は地元に対して、2045年3月までに福島県外で最終処分すると約束し、放射性物質の濃度が1キロあたり8,000ベクレル以下の土を再生利用するとしてきた。今回使う土は同6,400ベクレルという。