経団連会長 筒井氏就任「賃上げ持続には企業の生産性向上」

経団連は5月29日、定時総会を開き十倉雅和会長(74)が退任し、後任に日本生命保険の筒井義信前会長(71)が就任した。筒井氏の任期は2期4年で、初の金融機関出身者となる。
筒井氏は総会の挨拶で「イノベーション(革新)」「税・財政・社会保障」など5分野に重点的に取り組む方針を改めて打ち出した。「労働改革」については、人材の流動化や裁量労働制の積極導入など、国に対して労働法制の見直しを求めていく考えを示した。そのうえで、同氏は「賃金の引き上げを持続可能なものにするには、企業の生産性の改善と向上が伴わなければならない」と強調した。
新たな副会長にはトヨタ自動車の佐藤恒治社長(55)、コマツの小川啓之会長(64)、富士通の時田隆仁社長(62)、みずほフィナンシャルグループの木原正裕社長(59)の計4氏が就いた。