24年トクリュウ摘発1万105人, 主犯・指示役1割 警察庁

警察庁のまとめによると、SNSなどで離合集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」について、全国の警察が2024年1年間に摘発した容疑者が計1万105に上ることが分かった。ただ、肝心の犯罪の指示役らの摘発は1割にとどまり、「闇バイト」に応募した実行役らが”使い捨て”にされている構図が改めて浮かび上がった。
警察はトクリュウを「重大な脅威」と位置付け、昨年から詐欺や窃盗など「資金獲得犯罪」の容疑者について、トクリュウに認定する取り組みを始めた。年間の摘発者数の公表は初めて。
罪種別では、口座譲渡などの犯罪収益移転防止違反が3,293人と最多で、詐欺2,655人、窃盗991人、薬物事犯917人、強盗348人だった。