世界貿易機関(WTO)は4月7日、「米国のトランプ政権が3日から輸入される自動車への25%の追加関税を発動したことに対し、カナダがWTO協定違反として提訴の手続きを始めたと発表した。8日には中国も米国の「相互関税」が協定違反だとして提訴の手続きを始めたと発表した。
カナダは米国の追加関税について、米国がWTOの加盟国・地域に約束している関税の上限を超えていると指摘。中国は米国の「相互関税」を「差別的で保護主義敵だ」と批判している。
カナダと中国は提訴の前提となる米国との2国間協議を要請しており、協議が決裂すれば正式に提訴する。両国は米国の関税政策に強硬姿勢で臨み、報復関税も発動している。