東証 CO2排出量取引「カーボンクレジット市場」を開設

東証は10月11日、二酸化炭素(CO2)排出量を取引する「カーボンクレジット市場」を開設した。再生可能エネルギーの活用や森林整備などによるCO2の削減・吸収分を国が「Jークレジット」として認定し、企業や地方自治体が売買する。取引価格を透明化することで、市場関係者を増やし、企業などに「脱炭素」を進める組織的動機を与えて取り組みを後押しするのが狙い。
CO2を多く削減できる企業はより多くのクレジットを創出し、市場で売れば利益を得られる。一方、CO2排出量の多い企業は、自前の努力では排出削減目標などを達成できない場合、クレジットを購入することで不足分を相殺できる。