国立国際医療研究センターによると、新型コロナウイルス感染症の後遺症について、感染から1年半後の段階でも4人に1人が記憶障害や嗅覚の異常の症状を訴えていることが分かった。同センターは2020年2月から2021年11月までに全国各地の病院を受診した新型コロナウイルス患者を対象に、回復した20代から70代の合わせて502人から聞き取り、分析した。
その結果、何らかの症状がある人は、感染から半年後で32.3%、1年後で30.5%、1年半後で25.8%となった。このうち1年後の症状をみると、記憶障害が1.7%、集中力の低下11.4%、嗅覚の異常10.3%、頭に”もや”がかかったようで思考力が低下する「プレインフォグ」9.1%、抑うつ状態7.5%、味覚障害5.9%などがみられた。