インド政府はこのほど、大手財閥タタ・グループに国営エア・インディアの売却を完了したと発表した。売却総額は1,800億ルピー(約2,700億円)で、国営・公営企業の民営化を推進するモディ政権の象徴的な大型案件となった。
今回の売却対象は、エア・インディアの株式100%のほか、同子会社の格安航空会社エア・インディア・エクスプレスの同社株式50%。ただ、エア・インディアが抱える負債総額6,156億2,000万ルピーのうち、約25%にあたる1,530億ルピーをタタグループが肩代わりすることから、タタ・グループによる実際の支払額は、落札価格との差額270億ルピーとなる。