財務省が11月17日発表した10月の貿易統計によると、輸出額は7兆1,840億円で前年同月比で9.4%増え、8カ月連続で増加した。一方、原油価格の上昇などで輸入額は7兆2,514億円で同26.7%増加した。この結果、輸出から輸入を差し引いた10月の貿易収支は674億円の赤字となった。貿易収支の赤字は3カ月連続。
自動車輸出は36.7%減の6,692億円だった。ただ、米国向けの半導体製造装置(72.1%増)やパワーショベルなどの建設用・鉱山用機械(49.6%増)などが輸出額を押し上げた。
仕向け先別にみると、アジア向けは15.0%増の4兆2,447億円で、この地域向けでは統計を遡れる1979年1月以降で過去最高の輸出額となった。米国向けは0.4%増の1兆3,030億円、中国向けも9.5%増の1兆5,968億円だった。