防犯カメラやセンサーなどで集めた高齢者の日常の行動をAIで分析し、認知症の早期発見につなげる大規模な実証実験が兵庫県加古川市で行われることになった。この実証実験は加古川市がNTT西日本などと共同で行う。こうした実証研究に自治体が協力して実施するのは全国で初めてという。 実験は200人の高齢者に位置情報を発信する機器を携帯してもらい、市内のおよそ1,500カ所にある防犯カメラで検知して、外出時の行動データを集める。さらに自宅のベッドや電化製品にもセンサーを付けてもらい、睡眠のリズムや電化製品の使用状況のデータも収集する。これらのデータをAIで分析し、行動パターンから認知症の兆しをつかめるようにしたいとしている。実証実験は来年度末まで続ける予定。