「退院できない」虐待受けた疑いある子ども 昨年は399人

「退院できない」虐待受けた疑いある子ども 昨年は399人

厚生労働省のまとめによると、昨年1年間に医療機関に入院した子どものうち、親から虐待を受けた疑いがあったのは少なくとも1781人に上り、その22.4%にあたる399人は受け入れ先がないなどの理由で、治療が終わっても退院できなかったことが分かった。
退院できなかった期間は2週間以下が231人(57.8%)、15日から1カ月未満と、1カ月から半年未満がそれぞれ54人(13.5%)、半年から1年未満が11人(2.7%)、そして1年以上に及んだ子どもも15人(3.7%)いた。
また、2週間を超えたケース(133人)について退院できなかった理由を尋ねたところ、受け入れ施設に空きがないことなどが6割を占めたほか、退院後の行き先について保護者との調整に時間がかかったケースが1割余あった。
厚生労働省は虐待の疑いのある子どもの対応をしている全国の医療機関など935か所を対象に、今年2月までに実態調査を行い、395カ所から回答を得た。