認知症者の8割近くが複数回行方不明の経験
「認知症の人と家族の会」(本部:京都市)の調査によると、行方が分からなくなったことのある認知症の人の8割近くが複数回、行方不明になっていたことが分かった。
同会は全国の認知症の人の家族などを対象に、事故防止に向けた取り組みなどについて尋ね、549件の回答を得た。
その結果、行方不明になったなったことがある328人のうち、その回数をみると1回が70人だったのに対し、2回が69人、3回から4回が78人、5回以上が72人、覚えきれないほど39人で、複数回、行方不明になった人が8割近くに上った。中には20回以上と回答した人も7人いた。
警察庁によると、認知症やその疑いがあり、行方不明になったとして届け出があった人は、2017年は延べ1万5,863人で、統計を取り始めた2012年以降で最も多くなっている。