虐待防止へ児童相談所と警察が連携「臨検」訓練

虐待防止へ児童相談所と警察が連携「臨検」訓練

子どもへの虐待を防ぐため、滋賀県大津市で11月6日、児童相談所と警察が連携して、虐待の疑いがある家庭に強制的に立ち入ることを想定した訓練が行われた。
大津市の警察学校で行われた訓練には、児童相談所の職員や警察などおよそ30人が参加した。面会を拒否してドアを開けない保護者に対し、児童相談所の職員が強制的に立ち入りが認められる「臨検」と呼ばれる制度の許可状を示し家に入り、押し入れに閉じ込められていた子ども役の”子どもの人形”を保護した。
児童虐待を防ぐため対応にあたっている児童相談所の職員が、虐待の疑いがあるとの通報を受け家庭を訪問しても、保護者に拒否されるなどして、子どもと会えないケースも少なくない。そのため、亡くなった子どもも多い。
そこで、最終手段として行われるのが「臨検・捜索」だ。この制度は10年前にできたが、まだ実施例が少ないのが現状という。昨今の子どもの虐待死例の多さをみると、もっと活用されるべきだろう。