介護職員の高齢者虐待10年連続最多更新 厚労省
厚生労働省の調査によると、2016年度に65歳以上の高齢者が家庭や介護施設で虐待を受けたと認められた件数が前年度比2.8%増の1万6836件に上った。このうち施設職員による虐待件数は同10.8%増の452件だった。全体では4年連続、施設では10年連続の増加となり、いずれも過去最多を更新した。虐待により、死亡に至ったケースは25人。
虐待を発生要因(複数回答)別にみると、認知症への理解不足など「教育・知識・介護技術などに関する問題」が66.9%と最も多く、「職員のストレスや感情コントロールの問題」が24.1%で2番目に多かった。
虐待の内容(複数回答)は「身体的虐待」が65.4%と最多。次いで「心理的虐待」(27.5%)、「介護等放棄」(27.0%)、「経済的虐待」(9.1%)などが続いた。