国が高齢者の「薬漬け」に初の適正指針案作成 18年春公表
厚生労働省は、高齢者が多くの薬を服用する「薬漬け」について、医師や薬剤師らを対象に服用の適正指針案(骨子)をまとめた。国レベルで高齢者の内服薬に関する指針を作成するのは初めて。薬の多種類の服用は、副作用などのリスク増が指摘されている。指針は2018年春にもまとめられ公表される。一般国民向けも2018年度に考案されるという。
指針案では「医療の質を向上させ、患者の健康に資すること」という目的や、安全性確保の観点から、単に薬の数を減らすのではなく、適正な処方内容の見直しが重要であることなどが明記される。複数の医師にかかっている場合は、「お薬手帳」を活用してかかりつけ薬剤師にチェックしてもらうことも念頭に、「医師、薬剤師、看護師などが一元的に情報を集約し、連携すること」などとしている。