ラピス 外国人介護人材養成へ日本語学校 関西で3校目開校へ

ラピス 外国人介護人材養成へ日本語学校 関西で3校目開校へ

倉敷市で日本語学校の倉敷外語学院を経営するラピス(倉敷市阿知)は、このほど東京都八王子市に「東京国際外語学院」を開校した。日本の短大・大学などへ進学する従来の留学生に加え、日本での介護福祉士の資格取得を目指し、介護福祉士専門養成学校に進学する留学生も受け入れる。ラピスは東京に続いて2019年秋には関西地域に、同社グループ3校目となる「大阪国際外語学院」(仮称)の開校を目指している。
東京、大阪など大都市圏の自治体では介護職の人材不足に対応、介護職を目指す留学生を対象に奨学金や就学に関する費用の貸付制度が充実している。これらはいずれも専門学校を卒業して介護施設などで5年間就労すれば返済が免除されるため、今後とも介護職志望の留学生が大都市圏に集中する傾向が強まるとみられる。同社が大阪国際外語学院の開校を目指すのもこうした状況を踏まえ、関西エリアでの介護人材確保の強いニーズに応えようというもの。
今回開校した東京国際外語学院は、JR八王子駅から徒歩で8分ほど同市南町にある鉄骨6階建てビル(延床面積700平方㍍)を購入。今夏、文部科学省と法務省から学校法人の許可を取得した。入学期は4月(在学期間2年)、10月(同1年半)で定員は100人。2019年には定員200人に増員する。
今年10月の入校生は学校法人の認可取得が予定より遅れたため、ネパール人の2人。2018年4月の入校生は提携校のグエンチャイ大、JLECC日本語教育文化センターなど現地の日本語学校の卒業生で、ベトナム、ネパール、スリランカ、ミャンマーなどから約70人を受け入れる予定。
履修コースは大学などへの進学を目指す「進学コース」と、介護福祉士の資格取得を目指し、専門養成施設に進学する「介護コース」があり、日本語能力検定で進学コースがN1かN2程度、介護コースがN2程度を目標とする。いずれも日本語の履修時間は1200~1600時間程度。