介護職の80%がいぜん「不満」低賃金改善されず

介護職の80%がいぜん「不満」低賃金改善されず

日本介護クラフトユニオンが3~4月、介護施設で働く組合員計4277人を対象に実施した調査によると、月給制で働く介護施設職員の約80%が働くうえで「不満」を感じ、その理由として「賃金が安い」が最多だったことが分かった。
国は、慢性的な人出不足状態にある介護職員の処遇改善を政策に掲げ、施策を講じてきているが、介護現場の職員レベルにはまだまだ不十分な実態が明らかになった。
調査には月給制職員1854人と、時給制職員1002人が回答した。月給制職員のうち79.7%が「働くうえで不満がある」と回答。理由は「賃金が安い」が56.3%で最も多く、「仕事量が多い」「何年たっても賃金が上がらない」が続いている。また、73.9%が「働くうえで不安がある」と答え、理由は「将来が不安」が最多だった。