日本食の健康に良いなど効能を科学で示す

日本食の健康に良いなど効能を科学で示す

 京都大学は食品メーカーの明治や京都の老舗料亭などと組み、日本食のおいしさや健康に良いとされる秘密を探る研究プロジェクトを8月からスタートさせる。だしが特徴の日本食は塩分や脂肪が少なく、豊かな風味が海外で人気。料理人が培った調理法を医学や栄養学の専門家が検証、豊富なデータをもとに日本食の価値を高める。海外での日本食の普及を後押しする狙いもある。

 医学研究科や農学研究科の研究者らを中心に、京都の老舗料亭、菊の井や木乃婦も加わる。農林水産省が研究資金を助成し、明治などが協力する。7月17日に京都市で開く研究会で計画を公表する。他社も加わる産学連携のコンソーシアムも9月に立ち上げる計画だ。