薬師寺東塔「心柱」の上部取り外す 解体修理で

薬師寺東塔「心柱」の上部取り外す 解体修理で
 約110年ぶりの解体修理が行われている奈良市の薬師寺東塔(国宝)で7月8日、塔の中心を貫く心柱の上部(約13㍍)が取り外された。心柱は大木を接いでおり、下部は約17㍍。上部から3層目の裳階(もこし)まで屋根などの解体が進み、取り外しが可能になった。解体には工事用の覆い屋の天井に設置したクレーンを使用。吊り上げられた心柱がゆっくりと上昇し、約5分かけて取り外された。下部の解体は来年半ばになる予定で、創建年代の解明につながる年輪年代測定法を用いた年代調査も計画されている。