大阪府の吉村知事は4月22日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療対策の強化や休業を要請している事業所への支援金などを盛り込んだ、一般会計の総額4,154億円の今年度の補正予算案を発表した。
主な内訳は①病床や人工呼吸器などの医療機器、医師や看護師などを確保する費用など124億円②現場で治療にあたる医療従事者に1日あたり3,000円の特別手当を支給するための費用約5億9,000万円③保育所や認定こども園、認可外保育施設に通う3歳以上の子供向けの、1人あたり2,000円分の図書カード配布用3億2,000万円④府の休業要請事業所への支援金402億円⑤ネット配信するライブハウスや劇場などへの補助金1億4,500万円-など。
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19年度の業務用サービスロボット市場は27.9%増の約65億円
矢野経済研究所の市場予測によると、2019年度の業務用サービスロボット市場(メーカー出荷ベース)は前年度比27.9%増の64億6,400万円の見込み。
タイプ別にみると、製品価格が高い搬送ロボットと、低価格だが出荷数量が多いパワーアシストスーツ(以下、PAS)がけん引し、市場が拡大している。床拭き・床洗浄・窓拭きなど安定した用途を持つ掃除ロボットも一定の存在感を示している。今後は異業種からの参入や、新製品の投入が盛んな用途のロボットが市場を押し上げると分析している。
同社は①業務用途でのサービスを提供するロボット②搬送ロボットや掃除ロボット③PAS④レジロボット⑤検査・点検ロボット⑥警備ロボット-の6タイプを対象として、市場規模を算出した。なお、2018年度の業務用サービスロボット市場規模(メーカー出荷ベース)を前年度比22.8%増の50億5,500万円と推計。
徳島市の「阿波おどり」今年は初の中止 新型コロナ禍で
今年の徳島市の「阿波おどり」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止することになった。実施すれば集団感染が避けらず、開催は困難と判断した。徳島市の阿波おどりが4日間とも中止となるのは、記録の残っている限りで戦後初という。
インド製造業 条件付きで操業再開へ ムンバイ・プネは対象外
インドのモディ首相が4月14日発表したロックダウン(都市封鎖)の5月3日までの延長と同時に、4月20日からの条件付き緩和措置を受けて、マハラシュトラ州でも一部の工場で操業再開へ動き出した。
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、緩和初日の4月20日、ムンバイなどの都市部では公共交通機関がない中、通勤者が街にあふれ、新型コロナウイルスの感染リスクが一気に高まる事態となった。そこで急遽、州政府は21日付で一部内容を修正。今回の緩和措置からムンバイ市、衛星都市のナビ・ムンバイやタネなどを含むムンバイ都市圏、プネ市とその近郊を含むプネ都市圏を対象外とした。
新型コロナ 世界の感染者259万人、死者18万人超す
AFPのまとめによると、日本時間午前2時40分時点で、新型コロナウイルス感染者は世界全体で259万6,383人、死者は18万289人に達した。死者が最も多いのは米国の4万5,153人で、以下、イタリア2万5,085人、スペイン2万1,717人、フランス2万1,340人、英国1万8,100人となっている。
アイリスオーヤマ 国産マスク生産能力を月1億5,000万枚に増強
アイリスオーヤマ(本社:宮城県仙台市)は4月22日、日本政府からの増産要請に対応するため、6月稼働予定の宮城県角田工場のマスク生産能力を月間1億5,000万枚に増強すると発表した。これに伴う投資総額は約30億円。稼働時期は2020年7月を予定。新規雇用人員は100名。
この結果、同社の日本国内へのメルトブロー、スパンボンドあわせた不織布マスク供給体制は、中国(大連工場、蘇州工場)の月間8,000万枚と合わせ月間2億3,000万枚となる。
昭和電工の日立化成へのTOB成立 連結子会社化
昭和電工(本社:東京都港区)は4月21日、日立製作所子会社の日立化成(本社:東京都千代田区)に対する株式公開買い付け(TOB)が成立し、4月28日付で日立化成を連結子会社化すると発表した。株式の保有比率は議決権ベースで87.61%となる。取得価額約8,445億6,900万円(対象者株式)。
千島・日本海溝でM9級巨大地震想定 沿岸に20~30mの大津波
内閣府の有識者検討会は4月21日、千島海溝・日本海溝がある北海道沖から岩手県沖で起きる2つの巨大地震の想定を公表した。地震規模は千島海溝(十勝・根室沖)ではマグニチュード(M)9.3、日本海溝(三陸・日高沖)ではM9.1の巨大地震が起きると推計。エネルギーは2011年の東日本大震災のそれぞれ2.8倍、1.4倍にも上る。
これに伴い、湾岸部を大津波が襲う。千島海溝地震で、北海道えりも町に27.9mはじめ東部湾岸に20m超の津波が襲来する。また、日本海溝地震では岩手県宮古市で最大29.7mとなるなど、各地で10mを超える津波となる。影響は東北地方までにとどまらず、茨城、千葉両県でも最大5m超の津波をもたらすと見込んでいる。同検討会は過去約6,000年間の津波の痕跡調査などをもとに推計した。
「なにわ淀川花火大会」今年は中止 新型コロナ禍で
大阪夏の風物詩「なにわ淀川花火大会」が中止されることが分かった。新型コロナウイルス感染の収束の見通しが立たない中、開催した場合、会場では数十万人が集まるため、集団感染が起きる恐れがあるとの判断から中止を決めた。
同花火大会は大阪・淀川の河川敷で平成元年から開催。運営を地元のボランティアらが担うことでも知られ、32回目となる今回は8月22日の開催が予定されていた。
原油先物WTIの5月渡しで上場来初のマイナスで取引
ニューヨーク原油先物相場は4月20日暴落し、指標の米国産標準油種(WTI)の5月渡しが、売り手が支払うことになる1バレル=マイナス37.63ドルの値を付けた。1983年のWTI原油先物の上場以来、初めてのマイナス取引となった。世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞で、原油の需要が激減しているため、正常な取引では値が付かなかった。