ワールド(本社:神戸市中央区)は5月7日、日本政府の要請を受け、新型コロナウイルス感染症の医療現場で深刻な不足が続いている医療用ガウン(アイソレーションガウン)とマスクの生産を開始すると発表した。
医療用ガウンはワールドプロダクションパートナーズ主導で、国内6カ所の自社工場中心に生産する。マスクは洗える抗ウイルスマスク(日本製)、スウェーデンのポリジン社が開発した抗菌防臭加工技術を活用した布マスク(タイ製)、細菌・微粒子をカットするサージカルマスク(中国製)の3種を供給する準備を整える。
ガウンは9月末までに150万枚を生産する予定。抗ウイルスマスクは7月までに30万枚、ポリジンマスクは10万枚、サージカルマスクは1500万枚をそれぞれ供給する予定。マスクは5月中旬から、ワールドオンラインストアで予約販売する予定。抗ウイルスマスクの販売価格は大人用1,500円、キッズ用1,300円、幼児用1,200円(税別)。
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中国・武漢でロックダウン解除後初のクラスターを確認 再流行か
中国湖北省武漢市は5月11日、約1カ月前にロックダウン(都市封鎖)が解除されてから初となるクラスター(集団感染)が確認された)と発表した。これにより、新型コロナウイルスの再流行の懸念が高まっている。これまでのところ武漢市は5人の新規感染を報告。全員が同じ団地の住人だという。この結果、中国本土の新型コロナウイルス感染者数は累計8万2,918人となった。
直近で確認された新規感染者は全員、当初は無症状感染者に分類されていた。ただ、中国では無症状感染者は感染の症状を示すまでは、全体の症例数には含まれない。ロイターが報じた。
新型コロナウイルス関連倒産133件に 宿泊業が最多
帝国データバンクのまとめによると、新型コロナウイルスの影響で倒産した企業は5月11日夕方時点で133社に上ったことが分かった。このうち倒産81社、法的整理の準備中52社。
業種別にみると、ホテル・旅館の宿泊業が最も多く33社、居酒屋・レストランなど飲食店が13社、アパレル・雑貨小売店が12社などと続いている。都道府県別では東京都が28社、北海道が14社、大阪府が12社、兵庫県8社など、緊急事態宣言のもと「特定警戒都道府県」に指定されている13都道府県で全体の6割を占めている。
韓国・ソウルのナイトクラブで86人が集団感染 感染者著増の懸念も
韓国政府は5月11日現在、ソウルのナイトクラブで発生した新型コロナウイルスの集団感染について、訪れた人やその家族などを合わせて86人の感染が確認されたと発表した。今回確認されたのは5月2日未明に、ソウル市内の繁華街、梨泰院(イテウォン)のナイトクラブを訪れた人だが、別の日に訪れた人がいたほか、ソウル以外の地方から訪れた人もいたことが分かった。このため、同政府は感染していないか、確認しなければならない人が6,000~7,000人に上るとみており、感染者が一挙に増大する可能性があると懸念されている。
韓国は、新型コロナの感染封じ込めに成功したと宣言し、様々な店舗・施設の営業再開へ舵を切っていたが、この動向次第で外出制限の措置が出されることも予想される。
緊急事態宣言 感染者の減少続く県は前倒しで解除を検討
日本政府は全国にわたる緊急事態宣言について、5月14日に専門家会議を開き、新たな感染者の減少が続く特定警戒13都道府県の一部の県と、それ以外の34県の多くを対象に5月末の期限を待たずに解除を検討する方針。
判断の基準は、新たな感染者数が週単位で減少傾向にあり、人口当たりで一定数を下回っていることに加え、重傷者に対応できる医療提供体制が確保されているか、などの点となるもよう。
なお、東京都はまだ一定の規模で感染が続いていることなどから、解除の対象とならない見通し。
タカラバイオ 迅速・簡便なPCRキットを販売開始 所要1時間に短縮
タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は5月1日から、検体からウイルスRNAを精製する前処理工程を必要とせず、反応時間が1時間未満で、迅速・簡便に検出可能な新型コロナウイルスのPCRキットを販売開始した。
同キットは独自技術により簡便な前処理操作のみで、通常およそ1時間を要する前処理工程を省略。また、同社の高速PCR技術の採用によりトータルの検査時間が従来の方法に比べ半分以下の約1時間に短縮できるという。同社は月産2万キット(200万反応分)の製造体制を整えている。
「ゴルゴ13」連載50年超で初の休載へ 作画スタッフの安全を考慮
さいとう・たかおさんの人気劇画作品「ゴルゴ13」が、50年以上にわたる雑誌連載で初めて、新作の掲載が見合わせられることになった。小学館の漫画雑誌「ビッグコミック」5月25日発売の次号から当面、新作の掲載を見合わせ、過去の作品を掲載する。新作の掲載再開の時期は現時点では未定。
これは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で制作を続けることが難しくなったため。ゴルゴ13は、10名を超えるスタッフによる分業体制で制作。その業務は”3密”すべてにあてはまる。こうした作画過程を継続することには限界があると判断した。
ゴルゴ13は、ビッグコミックで昭和43年から連載が続いている、世界をまたに命を懸けた寡黙な凄腕のスナイパー、デューク東郷を主人公にした劇画作品で、幅広い世代に支持されている。
奈良・纒向遺跡で出土の板状の石は「すずり」
古代、邪馬台国の有力な候補地とされる奈良県桜井市の纒向遺跡で6年前に見つかった板状の石は「硯(すずり)」とみられることが分かった。この石は縦およそ11cm、横およそ7cm、厚さおよそ1cmの板状に加工されたもの。ただ、その用途は不明だった。このほど國學院大学の柳田康雄客員教授の調べで、弥生時代のすずりに似ていることや、中央部がやや窪んでいることなどからすずりと判断した。当時、中国との交易には文書のやり取りが必要で、この際に使われたものと結論付けた。
纒向遺跡は3~4世紀にかけての大規模な集落跡で、女王・卑弥呼が治めた邪馬台国の有力な候補地とされている。
在宅勤務「定着する」8割強、新型コロナ機に意識が変化
ビッグローブが新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務する20~60代の男女1,000人を対象に実施した「在宅勤務に関する意識調査」によると、日本で今後8割強が在宅勤務などリモートワークスが定着する可能性があると回答した。
「あなたは新型コロナウイルスの流行を機に日本企業に在宅勤務などのリモートワークスが定着すると思いますか」との問いに、「定着すると思う」が19.1%、「一部では定着すると思う」が64.8%、「ほとんど定着しないと思う」が12.7%、「定着しないと思う」が3.4%だった。すなわち83.9%が日本で在宅勤務などのリモートワークスが定着する可能性があるとみているわけ。
「あなたは今後も在宅勤務などリモートワークスをしたいと思いますか」との質問には、「通常時も在宅勤務などのリモートワークをしたい(する機会を増やしたい)」が53.0%と最も多く、以下「今回のような非常時には在宅勤務などのリモートワークをしたい」(42.4%)、「今後、在宅勤務などのリモートワークをしたいと思わない」(4.6%)が続いた。
マツダ 3,000億円の融資要請 コロナの影響長期化に備え
マツダが、3メガバンクや日本政策投資銀行などに計3,000億円規模の融資を要請したことが分かった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で国内外の新車需要が大きく落ち込んでいることに対応したもの。同社は現在、国内外の工場で生産調整を実施している。まだまだ感染の勢いが衰える気配がないだけに、新型コロナの感染拡大による影響が長期化することを見据え、新規の資金調達を通じて不測の事態に備える。