倉敷紡績(本社:大阪市中央区、以下、クラボウ)は9月23日、同社の抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」で加工した繊維素材に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抗ウイルス効果があることを確認したと発表した。
一般財団法人 日本繊維製品品質技術センターで、「JIS L 1922 繊維製品の抗ウイルス性試験方法」の準用で、「クレンゼ」を施した繊維素材では新型コロナウイルスが99%以上減少したことが確認されたとしている。試験素材は綿92%・ポリエステル8%の織物、綿100%ニット生地。クレンゼは、第4級アンモニウム塩系の固定化抗菌成分を繊維表面に強力に固定化するクラボウ独自の加工技術。
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カネカ ベトナムで医療用カテーテルの生産能力を3倍に増強
カネカ(本社:東京都港区)は9月23日、グループ会社のカネカメディカルベトナム(本社:ベトナム・ビンズン省)における医療用カテーテルの生産能力を増強すると発表した。グローバルに拡大する旺盛な需要に応えるため、既存工場の隣接地に新工場を建設し、生産能力を約3倍に拡大する。2022年1月の稼働を予定。投資金額は約10億円。
アビガン 10月中にも承認申請 治験で一定の有効性を確認
富士フィルムホールディングスは9月23日、傘下の富士フィルム富山化学が開発した「アビガン」(インフルエンザ治療薬)について、新型コロナウイルス感染患者、20歳から74歳の156人に対し実施した臨床試験(治験)の結果、一定の有効性が確認されたと発表した。このため、10月中にも新型コロナウイルスの治療薬としての承認申請を行うとしている。
日本 10月初から全世界からの入国制限緩和を検討 1日1,000名
日本政府は10月初めにも、全世界からの新規入国の受け入れを一部再開する方向で検討に入った。ビジネス関係者に限らず、3カ月以上の中長期の滞在者を主な対象とし、観光客は除外する。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2週間待機などを条件とし、入国枠も最大「1日1,000人」程度に絞る。外国人留学生の入国も全面解禁する。政府は現在、世界の159カ国・地域について日本からの渡航中止を勧告し、外国人の入国は原則拒否している。これまでは例外措置として感染の落ち着いているアジアなどの16カ国・地域についてビジネス関係者の往来再開に向けて交渉。このうちタイやベトナムなど7カ国・地域との間では7月以降、長期滞在者の往来を再開している。
バッハIOC会長「ワクチンなくても‥」東京五輪開催に自信
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は9月22日、新型コロナウイルスの流行下での最近のスポーツ再開状況を例に挙げ「ワクチンがなくても、大きなスポーツイベントを安全に運営できることを示した」と述べ、東京オリンピック・パラリンピックの開催に改めて自信を示した。
バッハ氏はスポーツの再開について「東京オリンピックを含むこれからの大会準備に自信を与えてくれる」と指摘。とくに競技大会の安全確保に向け、より迅速に結果の判明する検査方法に注目しているとしている。
スペイン、仏、英などで新型コロナの感染者再拡大へ
スペイン、フランス、英国などで新型コロナウイルスの感染者が再拡大しつつある。9月に入り1日4,000~5,000人、そして約1万人に上る新規感染者が確認される日も出ている。こうした状況を受け、スペインが9月21日に首都マドリードで外出制限を再開した。また英国では政府の首席科学顧問や首席医学顧問が9月21日、首相官邸で声明を出し、7日ごとに新規感染者数が倍増する現状が続けば、10月半ばには1日の新規感染者が5万人に上る事態になると警告。22日に規制強化策を発表した。いずれも国内一律の規制強化策には慎重だが、地域を限定した規制再強化の施策は避けられない情勢となっている。
米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、9月21日までに新型コロナウイルスの世界の新規感染者数が13日連続で前日を上回った。日本時間9月23日午前4時時点の世界の累計感染者数は約3,142万人、死者96万6,000人となり、米国では9月22日現在、死者が20万人を超えた。
ADB インドの20年度GDP成長率マイナス9.0%へ下方修正
アジア開発銀行(ADB)はこのほど、アジア経済見通し2020年改訂版を発表、インドの2020年度GDP成長率を6月予測のマイナス4.0%からマイナス9.0%へ下方修正した。新型コロナウイルスの累計感染者数でインドが500万人を超え、米国に次ぐ世界第2位になり、経済活動と消費行動に大きな影響を与えていることがこの要因。
ただ、今後はビジネス活動の回復を見込み、2021年度成長率は前回予測の5.0%を上回る8.0%としている。
超高温・超短周期の海王星型惑星を発見 東大など研究チーム
東京大学大学院の教授らの参加する国際研究チームは9月22日、NASAが打ち上げたトランジット惑星探索衛星TESSと地上望遠鏡の連携した観測により、公転周期が19時間しかなく、惑星の温度が摂氏1,700度を超えると見込まれる超高温・超短周期の海王星型惑星LTT9779bを発見したと発表した。
LTT9779bの半径は地球の約4.7倍、質量は地球の約29倍で、海王星をやや大きくしたような系外惑星。LTT9779bの詳細、超高温の惑星がどのような大気を持つのか、またどのように生まれたのか、今後の研究が待たれる。
今回の国際研究チームには東京大学大学院総合文化研究科附属先進科学研究機構の成田憲保教授、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の田村元秀教授らが参加している。
今回の研究成果は2020年9月21日、国際科学雑誌『Nature Astronomy』の電子版に掲載される。
近畿地区の19年のテント輸入量24%増で過去最高に
大阪税関によると、近畿2府4県の2019年のテント輸入量は2,110トンと前年に比べ24%増となり、これまで最も多かった1995年を上回り、データを取り始めた1988年以降で最も多くなった。また、今年1月から7月末までの輸入量も前年同期を1.8%上回っており、引き続き増加基調にある。
テントの輸入量が増えているのは、キャンプを楽しむ様子をSNSや動画で紹介する動きが広がっていることや、1人で楽しむ「ソロキャンプ」を含め、新たにキャンプを始める人が増えていることがある。加えて、今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出を控え自宅でアウトドア気分を楽しむ家庭が増えていることもある。
ベトジェット航空 9/29から成田線など定期運航再開へ
ベトナムの格安航空会社(LCC)、ベトジェット航空は9月17日、29日から一部の国際便の運航を再開すると発表した。再開されるのはホーチミン市とハノイから、東京(成田)、ソウル、台北行きの定期便。成田国際空港へは火曜日、ソウル(仁川国際空港)へは水曜日、台北(桃園国際空港)へは木曜日、それぞれ1便ずつ運航される。ただ、ベトナム政府が新型コロナへの水際対策として、定期便の受け入れにはまだ極めて慎重で、復路の運航はない。