8月の訪日外客数4.1%増の257万人 累計で最速の2000万人突破

8月の訪日外客数4.1%増の257万人 累計で最速の2000万人突破

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2018年8月の訪日外客数は前年同月比4.1%増の257万8000人だった。前年同月の247万7000人を10万人以上上回り、8月として過去最高を記録した。この結果、1~8月累計では2130万9000人となり、これまでで最も速いペースで2000万人を超えた。
8月は、市場別ではイタリア、スペインが単月として過去最高を記録した。また、16市場(中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、米国、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア)で、8月として過去最高を記録した。
ただ、今後については一部懸念材料もある。6月の大阪府北部地震や7月の豪雨、そして9月の北海道胆振東部地震の影響だ。8月時点でもこれまで訪日者数の伸びをけん引してきた東アジア市場の一部で訪日需要が抑えられ、訪日外客数全体の伸びの鈍化に影響を及ぼしており、引き続き注視が必要だ。