冷蔵豚肉の在庫急増 3月末で前月比2倍に
農畜産業振興機構(東京都港区)によると、3月末時点の国内の冷蔵豚肉の推定在庫は1万20㌧。2月末と比べて2.1倍だ。前年同月比でも83%増えている。2月下旬まで続いた米国西海岸の港湾の労働問題を受け、カナダやメキシコからの輸入が拡大。このため、国内の冷蔵豚肉は余り、相場下落につながった。
冷蔵豚肉はスーパーで販売される。在庫はほとんど輸入品が占める。輸入で最大シェアの米国産は西海岸からの出荷が滞り、日本の商社などは2月上旬までに他国にも発注していた。3月はカナダからの輸入が前年同月比50%増、メキシコからは2.5倍に、そして世界からの合計輸入量は16%増の2万8000㌧となった。