京の平安絵巻「葵祭」夏日の都大路練り歩く

京の平安絵巻「葵祭」夏日の都大路練り歩く

全国各地で気温が25度以上の夏日となった5月15日、7月の祇園祭、10月の時代祭とともに京都三大祭りの一つ「葵祭」が行われた。
きらびやかな平安装束に身を包み、烏帽子や輿(こし)などに祭の名前の由来となった植物のフタバアオイを飾り付けた、およそ500人による優雅な行列が都大路を練り歩いた。京都御所を出発し、下鴨神社で神事が行われ、午後から上賀茂神社に向けて出発。およそ全8㌔㍍の行列コースの沿道には、至る所で見物客が平安絵巻の一コマを見守った。十二単(ひとえ)に身を包んだ、今年の祭の主役「斎王代」は、京都市在住の会社員、坂下志保さん(23)が務めた。
葵祭は、およそ1400年前、欽明天皇が五穀豊穣を祈って馬を走らせたのが始まりとされている。