台湾・大地震 被災建物は活断層の近くに集中
日本時間の2月7日未明、台湾東部で発生したマグニチュード6.4の地震で、震源に近い花蓮市を中心にホテルやビルなどが倒壊したり傾いたりして、これまでに7人の死亡が確認され、日本人9人を含む260人がけがしたと伝えられている。傾いた建物には消息が確認できない多くの人が閉じ込められているみられ、犠牲者は増えるとみられる。
今回の地震の被害について、複数の現地メディアは専門家の話として、「花蓮市中心部には過去数十年間に複数回、大規模な地震を引き起こした活断層がある」とし、被災建物がいずれもこの活断層の近くに集中していたことが被害を大きくしたとみている。
さらに、大きく壊れたホテルやビルは、いずれも低層階部分が飲食店や駐車場になっていて、建物を支える柱や壁が少なく構造的に地震に弱かったことが被害を拡大させたのではないかと指摘している。