長崎・壱岐市のカラカミ遺跡で弥生期の土器片出土

長崎・壱岐市のカラカミ遺跡で弥生期の土器片出土

長崎県壱岐市教育委員会はこのほど、同市のカラカミ遺跡で、弥生時代後期(2世紀ごろ)の「周」の文字の左半分が刻まれた土器片が出土したと発表した。
土器片は縦7.5㌢、横8.8㌢。鉢(口径23㌢、高さ7.7㌢)の一部とみられ、文字は縁部分に刻まれていた。土器は中国・遼東半島周辺でつくられたとみられ、交易を通じて一支国に入った可能性が高いという。
カラカミ遺跡は、中国の歴史書「魏志倭人伝」に記された「一支いき国」の交易拠点跡とされ、当時の九州北部で広範囲に文字が伝わっていた可能性も出てきた。