イセ食品とスズキ インド・グジャラート州で鶏卵事業
自動車メーカーのスズキと鶏卵大手のイセ食品(埼玉県鴻巣市)は、インド西部グジャラート州で鶏卵事業に乗り出す。両者は資本金、日本円換算で約1億円で、イセ食品が60%、スズキが40%出資し現地に合弁による事業会社を設け、2020年を目途に鶏卵の生産と卸売りを始める。採卵や物流などで日本の技術を導入。生でも食べられる品質の鶏卵を供給する。
まず120万羽を飼育する養鶏場と鶏卵工場を設けるほか、菓子原料となる液卵、粉卵への加工を始める。両者が持つ太陽光発電の技術を生かして養鶏場に太陽光パネルを設置し、停電による温度上昇で鶏が死んだり、細菌が繁殖したりするのを防ぐ。
インドでの小売価格は現地の一般的な鶏卵の約3倍の1個20ルピー(約35円)前後に設定。グジャラート州内やムンバイ、ハイデラバードなどの大都市で市場を開拓し、将来はインド全体で年間約800億個という鶏卵消費市場の5%にあたる40億個の生産を目指す。