現地人権団体によると、ミャンマー中部のバゴーで4月9日、抗議デモ参加者に軍や警察が銃撃に加え重火器も用いた激しい弾圧を加え、市民82人が死亡した。この結果、2月1日の軍クーデター以降、4月10日までの犠牲者は701人に上っている。
9日の弾圧では、軍や警察は路上に横たわる遺体や重傷を負った人たちを連れ去ったうえ、けが人の手当てをしようとしたボランティアの救助隊が近づくことも許さなかった。これにより、多くの人たちが出血多量で亡くなったという。国際社会が有効な手立てを打ち出せない中、軍による弾圧は悪化の一途をたどっている。