世界各国が新型コロナウイルス感染症による景気悪化を和らげるために打ち出した経済対策が1,400兆円規模に達する見込みとなった。これは国際通貨基金(IMF)や各国政府が公表している対策費を集計したもの。
数多くの犠牲者を出した新型コロナウイルスの大流行は世界経済を直撃。当初は数カ月程度を念頭に導入された給付金や雇用維持対策などの対応は長期化を迫られた。
新型コロナは変異ウイルスを生み出すなど、いぜんとして全く衰えを見せず、ワクチン開発の推進以外はほとんど手詰まり状態で、財政出動に歯止めがかからない。財源を借金で賄った後の債務解消も今後、重い課題となる。