日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は11月23日、3場所連続休場中の白鵬、鶴竜の両横綱に「注意」を決議した。横審の決議事項には段階があって、厳しい順に「引退勧告」「注意」「激励」がある。横審の矢野弘典委員長は「休場が多いので、注意を与え奮起を促す。来場所には覚悟を決めて、備えていただきたい」と語った。本場所の土俵に立たず、最高位の責任を果たしていない両横綱に”最後通告”を突きつけた形。
最近では休場を繰り返した横綱の例として稀勢の里がいるが、稀勢の里の場合は”激励”どまりだった。そうしてみると、今回の注意の措置は重い。両横綱には厳粛に注意の意味の重さを認識してもらわなければいけない。だが、この両横綱の場合、歴代の名横綱と比べると品格ほかの面で明らかに違い、横審の想いが果たして伝わるのか?