聖徳太子ゆかりの西安寺跡から「回廊」跡見つかる

聖徳太子が建立したとされる「西安寺」(所在地:奈良県王寺町)跡で、寺の建物を取り囲んだ廊下、「回廊」の跡が初めて見つかった。回廊の幅は約4.6mで、金堂との位置関係から寺の東西の大きさは37.6mと推定され、寺としては小規模だったとみられている。王寺町が行った調査では、これまでに塔や金堂の跡が確認されている。               また、現場から見つかった瓦と、創建当時の法隆寺の跡から出土した瓦の文様を比較したところ、同じ鋳型でつくられたことが分かり、同町では聖徳太子ゆかりの法隆寺との関係がより深まったとしている。西安寺は現存していないが、文献には聖徳太子が建立したことが記されている。