弥生期の奈良の遺跡から乳房表現した土器発掘、国内初

奈良県田原本町教育委員会の発掘調査で、およそ2000年前の弥生時代中期の「清水風遺跡」から、女性とみられる人物が両手を広げ、祈りを捧げる様子を表現した土器の破片が発掘された。この土器の破片は縦12cm、横16cm。絵には女性をイメージさせる乳房が表現されていて、同町教育委は祭祀を司る”みこ(巫女)”が豊作を祈願する様子を表現したとみている。同様のポーズをした人が描かれた土器の発掘例は19件あるが、乳房が表現された例は初めてという。                                                                       この土器は10月10日から12月1日まで、田原本町の「唐古・鍵考古学ミュージアム」で展示される。