京都市埋蔵文化財研究所によると、平安京の南端の通りの「九条大路」と、城壁の一部とみられる跡が発掘調査で初めて確認された。京都市南区の高校の跡地で、平安時代に舗装された大きな路面が見つかり、過去の文献などから平安京の南端を東西に走る「九条大路」とみられるという。道の両側には幅1m余りの側溝が見つかり、当時の道幅は30mほどあったことが分かった。また、道の南側には「羅城(らじょう)」と呼ばれる平安京の城壁の一部とみられる土台の跡も見つかった。今回の調査で少なくとも都の玄関口、羅城門の西側600mほどの場所まで城壁が続いていたことが初めて確認された。