日銀短観 近畿は全産業が2期連続で景気判断悪化

日銀の短観(企業短期経済観測調査)によると、近畿の企業の景気判断はすべての産業で前回の調査を3ポイント下回る9ポイントとなり、2期連続悪化し、米中の貿易摩擦の影響を色濃く受ける形となった。5月初旬に米中の貿易交渉が事実上決裂し、その後両国が互いに関税を引き上げたことが、企業の景気判断を悪化させることにつながった形。業種別にみると、非製造業では前回の調査を1ポイント下回って15ポイントとなって5期ぶりに悪化した。一方、大企業・製造業は、全国では悪化したが、近畿では横ばいだった。日銀大阪支店は近畿2府4県の1,446社を対象に、調査を5月下旬から6月28日まで行った。