アイリスオーヤマ 米中貿易摩擦で調達・生産拠点を東南アへ移す
アイリスオーヤマ(本社:宮城県仙台市)は、手掛ける生活用品・家電製品の生産に欠かせない「金型」の米国工場向けの調達先を、これまでの中国から東南アジアに移すことになった。
激化する米国と中国の貿易摩擦で、トランプ政権が中国産の金型への関税を25%上乗せし、調達コストが大幅に上昇したためだ。また、同社は中国で生産している家電製品を、2019年1月に完成予定の韓国の工場に移すなど、調達や生産の拠点を中国以外に移す動きを強めている。
アイリスオーヤマは年間およそ1000種類の生活用品や家電製品を開発しており、米国の自社工場での製品の生産に必要な金型はこれまで、その大部分を中国で調達していた。