富士通 シンガポールで一般市民による物流・配送で実証実験

富士通 シンガポールで一般市民による物流・配送で実証実験

富士通はシンガポールで物流事業者らと協力し、AIによりレコメンドされた最適な宅配を行うクラウドソース配送の実証実験を開始した。これは一般市民が専用のスマホアプリを介して宅配業務を担うもの。実施期間は2018年9月~2019年7月。デリバリー・パートナーの参加人数は約30人。
同社と協業するのは、シンガポール科学技術研究庁の組織、Institute for Infocomm Research Singapore Management University、そしてKeppel Logistics Pte.Ltd.の子会社Urban fox Pte.Ltd.。物流業界の人手不足の解消に向けて、シンガポールでUrban foxに配達員として登録した一般市民を活用する。
シンガポールは東南アジアの主要経済国の中でも、小売業の売り上げに占めるECサイトなどのオンライン取引の割合が5.4%と最も高く、宅配需要の急増に伴う人手不足解消が課題となっている。Urban foxは1日平均5000件以上、繁忙期には通常の2倍以上の配送を請け負っており、宅配を一般市民が代行する革新的な取り組みが始まっている。