日本ゼオン タイにアクリルゴムの製造販売拠点設立
日本ゼオン(本社:東京都千代田区)は8月29日、アクリルゴムの製造・販売事業を展開するために、タイ・ラヨーン県に子会社を設立すると発表した。
新会社「Zeon Chemical Asia Co.,Ltd.」(仮称)の資本金は12億5000万タイバーツ(約41億6000万円)で、日本ゼオンが全額出資する。2018年10月中旬に設立する予定。
アクリルゴムは耐熱性、耐油性に優れた特殊ゴムの一つで、その特性を生かし内燃機関搭載車のシールやガスケット、ホースなどの素材として使用されている。パワートレインの電動化が進む一方、世界の内燃機関搭載車の伸びとターボ登載車比率の高まりに伴い、アジア地域を中心にアクリルゴムの需要増が見込まれる。この需要を着実に取り込むことで、合成ゴム事業のさらなる強化を目指す。