日本初の有人月面着陸機開発へ JAXAが構想
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、日本初の有人月面着陸機を開発する構想がこのほど明らかになった。構想によると、着陸機は4本脚のテーブルのような形状で、上部に欧州が開発する離陸船と連結させる。月の上空を周回する基地に係留し、飛行士4人が船内に乗り移り降下。エンジンを逆噴射して月面に軟着陸する。
カナダの探査車に乗って2日程度滞在し、月面を探査。帰還時は着陸機を月に残し、離陸船だけが上昇し基地に戻る。基地出発から帰還まで4、5日の予定で、ほぼ年1回計5機程度の着陸を見込んでいる。
欧州と連携し、2030年ごろに月面着陸を目指す。機体は米国のロケットで打ち上げる。2020年代に建設を目指す米国の月基地への参加を念頭に置いたもの。