上昇率トップ10にハルカスとグランフロント 15年路線価
国税庁は7月1日、相続税や贈与税の算定基準となる2015年分の路線価(1月1日時点)を公表した。最高路線価の上昇率の全国トップ10をみると、「あべのハルカス」開業の効果で、天王寺のJR天王寺駅西側は前年比12.8%増で3位。隣接する阿倍野も10.2%増で10位だった。9位はJR大阪駅北側の商業施設「グランフロント大阪」前の10.3%増だった。
近畿の路線価は32年連続首位の大阪・梅田の阪急百貨店南側(大阪市北区角田町)で、1平方㍍当たり832万円(前年比10.1%増)だった。近畿2府4県の約5万5300地点のうち、1万3300地点で地価が上昇。
府県別の平均では京都が0.1%増、滋賀は横ばいで、2010年に現行の方式で統計を取り始めて以降、京都、滋賀とも初めてマイナスから脱した。他は大阪0.5%増、、兵庫0.7%減、奈良0.6%減、和歌山2.7%減となっている。